麗うるわしき乙女おとめさくらの横笛よこぶえは、 胸むねに染しみ入いる優やさしい音色ねいろです。 イチョウの木きの化身けしんである気高けだかい若者わかものに抱だかれるように、薄緑色うすみどりいろの光ひかりの中なかに静しずかに吸すい込こまれて行いくさくら。お葉はつきいちょうは、兵庫県ひょうごけん指定してい天然てんねん記念物きねんぶつとして加西市かさいし殿原町とのはらちょうの山やまに今いまも生いきています。その由来ゆらいを、幻想的げんそうてきに語かたるお話はなしです。